事業説明
鈑金
Bodywork Repairs
次の人のことを考えて、
少しでも“ええもん”が出せれば。
鈑金の仕事は、基本一人で車一台を担当しています。まずは車から、損傷した部品を取り外して、鈑金、パテ…とやっていきます。毎日やっている中で気にしていることは、やっぱり自分の納得いくものを次に回すことですね。僕が直した箇所を塗装の人が下処理から始めるので、次を受け持つ人のことを考えつつ、その先にいるお客さまのことも想像しながら、できるだけ良いものをと。もちろん納期に間に合わせることが大切ですが、“ええもん”を出せればと思っています。
鈑金一本18年だけど、
塗装にもチャレンジ。
高校を卒業後、自動車整備の資格を取る学校に行きました。最初の2年で国家整備士2級を取って、3年目で鈑金、塗装の勉強をして、車体整備士の資格を取り、ここに就職しましたが、鈑金を担当して18年。トヨタ検定のボディ1級を取りましたが、ゆくゆくはペイント1級も取りたい。学科は勉強すれば何とかなるんです。だけど、実技試験がなかなか…。色ムラとか、塗装の人にはすぐ分かるらしいけど、自分には全然分からないんです。数字とか明確な答えがあるわけじゃなくて、僕の印象だとフィーリングの世界。仕事の後、ペイントメーカーさんの講習にも行ったりしてますが、奥が深い、難しい仕事ですね。こうやって何度か塗装の試験を受けさせてもらって、塗装の苦労みたいなものも、何となくですが、分かるようになってきているところです。
塗装
Car Body Painting
塗装、鈑金のどちらにも動ける
ポジション。
以前は同じ車業界の町工場で3年ほど塗装だけをやっていました。23歳のときにオートクラフトに入って初めは塗装を任されましたが、塗装も鈑金も出来る人をめざさないかと言われて、6年くらい前からどちらも頑張っています。仕事としては鈑金から塗装という流れがあるので、鈑金にかかる時間を考えて塗装の予定を組みます。
鈑金・塗装それぞれチームに分かれていますが、僕はどちらにも動けるようなポジションで働かせてもらっています。
何でもチャレンジさせて
もらえる空気がある。
塗装、鈑金のトヨタ検定を受けてマイスターになれたのも、何でもチャレンジさせてもらえる空気がこの会社にはあるからです。一日の仕事が終わった後、鈑金のリーダーに教えてもらいながら、実技の練習を繰り返して。鉄板を切った溶接の練習用の材料が用意してあるので助かりました。今の仕事で心懸けているのは、どちらもできるということをいかに効率良く、生産性に結び付けていくか。僕の場合、自分で鈑金をやった部分を自分で塗るから、誰のせいにもできない。自分の鈑金が塗装の仕上がりに響くので。また、僕はトレーナーでもあるので、若い人たちに基本的な技術と自分の経験を踏まえ、教えています。教えながら、日々気付かされることもたくさんあるのでやりがいがありますね。
附帯
Car Accessory Installation
年の差を気にせず、
コミュニケーションできる。
こちらに来る前は自動車の電装品の修理と取り付けを行う大手サプライヤーに5年ほど。ここには29歳で入りました。以来、ずっと新車の用品取り付けをやっています。カーナビゲーションやドライブレコーダー、ETC、いわゆるディーラーオプションを取り付ける業務ですね。その工程をおのおののペースでひたすら一台一台、黙々と。
僕はリーダーという立場なので、自分のチームの完成チェックもやらせてもらっています。チームはみんな仲はいいですよ。忙しくないときは飲みにいったりもしますし、僕より10歳下の人から、パートの方とかも入れたら60、70歳の方までおられますけど、みなさん普通にしゃべってもいただけるし、僕からもいろいろ話しています。
工場を自分たちで
きれいに保とうという意識。
工場がきれいなところも好きです。この建物だって、僕が来たときから、15~16年になるのにきれいに保ててるかなと思います。整理整頓は工場長からも厳しく言われているので、外部研修で学んだことや気付いたことを取り入れて、自分たちなりにやっているので。みんな、きれいに保とうという意識で作業してもらっていますね。自分のこだわりは、やっぱり新車を扱っていて、お客さまも到着を楽しみに待っているので、一台一台、丁寧に、傷とか不具合を出さないように常日頃から心掛けています。それはここの工場にいる人、みんな同じだと思いますけどね。もうひとつ気に留めてることは、車もどんどん自動化やAIで進化してきているので、少しずつでも勉強しながら、そこに対応していければと考えています。
新車点検
New Car Inspections
自分の役目は
「ミスを後ろに流さない」こと。
オートクラフトに入ってからも最初の5年は前職と同じ取り付けを、以降は点検を担当しています。
指定された装備が正確に取付けられていて、全て正常に作動するか、車の室内外に傷がないか。私の役割をひとことで言うと「ミスを後ろに流さない」ことです。「自分が最後の砦だという自覚を持ってくれ」と工場長からも言われていて。誰かがミスに気付かず後ろに流したとしても、その後ろに何人かチェッカーがいて、リーダーがチェックして、最後に僕のところに来て、最終的なチェックをするんです。僕が見逃すとそのままお店に行き、お客さまのところへミスを抱えたまま行ってしまう。だから絶対にあってはいけないことなんです。
問題が起こる前に
上司へ伝えることが大切。
一台10分間で点検作業を終わらせるという会社の規定があって、チームワークも大切になります。取り付けのチームと僕ら点検してるチームはみんな友だちみたいな感じで、雰囲気もいいですよ。たまに集まって飲みにいったりしますし。カラオケ行ったりとかボウリング行ったりとかも。社長も「今日の調子はどうや」と気軽にしゃべってきていただけるので。「何かあったらいつでも言うてこいよ」と言われていて、何も言わないと逆に怒られます。
というのも、問題が起こる前に気付いたことを伝えず、後で問題になってしまったら意味がないんです。いまパートさん約10人をまとめていますが、将来的には取り付けから点検、ボディコートまで、毎日専門でやってる人には敵わないですけど、物流工場のどこにでも入ってみんなのフォローにまわれるようになれたらいいなと思っています。
ボディコート
Car Body Coating
教えた人の技術が
上がっていくと嬉しい。
オートクラフトに入ってもう38年になります。60で定年退職してから再雇用で65まで、それからはパートで働いています。いまは磨き専門でボディコートは18年になるかな。その前は鈑金塗装を20年ほど担当していました。ボディコートのチームはいま6名。一台の車を2人組で担当して一日に22、23台は仕上げてますね。私の仕事は作業の割り振りと最終チェック、そして、車の入れ替えです。もちろん、忙しいときはボディコートもやりながら。チーム内で経験の浅い人にはずっと付きっきりで、一からずっと順に教えていきます。ときには厳しく教えるときもあります。でも、教えた人の技術が上がって、昇格していくと嬉しいですね。そこに教える楽しみがあります。もちろん、休み時間はざっくばらんに楽しくしゃべったりしながら、いい雰囲気でやっています。
厳しい仕事だけど、
頑張っただけ、スキルは上がる。
はっきり言って仕事への評価は厳しい会社だと思います。それだけ厳しい仕事だし。評価をどう受け取るかで自分の身に付くことは変わってきます。評価に対して頑張っただけ自分のスキルは上がっていくんです。結果的にそれはありがたいことだと思いますね。会社から磨きを任されてる以上は迷惑が掛からないようにしたい。なんと言ってもお客さまの大切な車を預かってますしね。これからも、きれいな良い仕事をしていきたいと思います。
車両輸送
Car Transportation
道路状況に合わせながら、
細かな気配りを。
新車を運んでいるので、輸送中の車体の傷はいつも気を付けています。4.1メートルという高さ制限があるんですけど、それ以上に道路にはみ出た木の枝であったり、その道路状況に応じて細かく気を配っています。一日の仕事の流れですが、まず朝、車の積み込みの準備では、輸送車のタイヤの溝やライトの点灯、他に異常な箇所がないか、一連の動作チェックをします。一台ずつ積み込み、一台ずつ確認して、店舗でもスタッフの方に確認してもらい、受領書をいただくという流れです。
店舗の方に「君が運んでくれるなら
安心」と言われたい。
車両輸送チームは現在8名。面白いのはみなそれぞれに車の積み方にこだわりがあって。見ていてもあまり分からないと思うんですけど、一番上の高さをできるだけ揃えたり、バックで積んでみたり。パズルになるんですけど、運んだ店舗先で車を降ろしやすく積むことも考えなくちゃいけない。あとは回る店舗の順番に合わせて、積み込む車の順番も考えながら、私の場合はできるだけ平らで低く積むというのがルールです。そんなこだわりを持ちながら、いかなる交通事情でも納品時間を守らなくてはいけないので、時間通りに運ぶことと安全運転という相反する条件を細心の注意とスキルでカバーしながらベストを尽くしています。やっぱり届ける先の方に「君が運んでくれるなら安心」って言われたいですからね。
車体営業
Car Sales
車初心者の私でも、
気がつけば入社してもう10年。
以前は、建築会社で経理を担当していましたが、縁があってオートクラフトへ入社しました。今は経理の仕事や見積もり作成、工場への修理手配などを行っています。デスクワークが中心ですが、車の知識はもちろん、車の状態によって修理するか、パーツの取り替えかなど判断力も求められます。私の場合、畑違いの業界から入社した上、車の免許を持っておらず、車のことはほとんどわからない状態で…。工場がすぐ近くなので、不安な時は都度確認を取りにいっていました。現場の方に教えてもらいつつ、自分なりにも考えて少しずつ覚えていった感じです。みなさん優しくて話しやすい方ばかり。支えてもらいながら、気がつけばもう10年です。
情報の受発信には、
常に気を配っています。
私の仕事は、いわばディーラーと工場をつなぐ架け橋。ディーラーの方とは電話のやりとりが中心となるので、言葉遣いには注意しています。情報の受け取り方、伝え方を間違ってしまうと、直接トラブルに結びついてしまいますから。周りの方からは細かすぎるって言われるかもしれませんが、お客さまから大切な車をお預かりしている分、責任があります。とはいえ、時には気軽に冗談を言い合ったり、楽しんで仕事をしていますよ。これからも体が続く限りは、ここでがんばるつもりです。