トヨタ車を中心に、充実した施設から、新車・事故車・中古車までを手がけ、
世の中へ送り出しています。
設備
第1工場
比較的小規模な鈑金・塗装を、効率良く請け負う第1工場。
運ばれてきた事故車や修理を必要とする車の中でも比較的損傷が軽い程度のものはこちらの第1工場へ。Sグループ(SはスモールのS、小規模な損傷を修理するグループの意)が損傷した部分を修正・交換する「鈑金」、修正が終わった部分を塗り仕上げる「塗装」、組み付けする作業を受け持ちます。第1工場では一日のうちで鈑金から塗装まで全9工程をこなし、10台ほどの修理を請け負っています。なお、車体整備として(第1工場・第2工場合計)年間約4,900台の車を修理補修しています。
第2工場
複雑な修復に応える、
高度なスキルと最新設備の第2工場。
こちらの第2工場では損傷が大きく、複雑な事故車を取り扱います。フレーム修正から鈑金修正、交換、組付けを鈑金グループが受け持ち、修正されたボディを塗装し、磨き作業を行い、仕上げていく塗装グループに分かれます。修理を任された各グループのリーダーは工程を検討・管理しながら、効率良く、かつ確実に作業を進めていきます。また、ここでは鈑金・塗装ともに高い技術と日数を要するため、各エキスパートが担当。また、設備で特筆すべきはイタリア・スパネージ社製のフレーム修正機を2機導入していること。高度なスキルと最新の設備で多様な修理にお応えしています。
社内外の信頼を、確実な業務仕分けと見積りで結ぶ営業部。
オートクラフトに運ばれてくる新車・事故車・中古車の入庫から出庫までを管理し、社内外の調整を行う営業部。新車を購入されるお客さまとの商談による注文書を元にディーラーから届いたデータで業務を仕分けしていきます。また車体営業部では、事故車や中古車の状態をチェックして工場や作業の振り分け、見積りなどを制作するなど、業務は多岐にわたります。
Close Up
イタリア製デイトナ
高度な設備で、正確、かつ迅速な修復を可能に。
あらゆる車種、ボディ構造の修正作業に対応するため、ボディ修正システムの決定版ともいわれるイタリア・スパネージ社製のインフロアディーマ(ジグ)式ベンチフレーム修正機「SERIE100」とレールシステム「DAYTONA」のセットを第2工場に2機導入。ミリ単位の正確さと迅速なスピードで確実な修復を行うことができます。現在のカーボディの耐性に合わせてフレームの深い損傷まで修正が可能で、このセットを複数保有している工場は関西圏では数えるほどしかありません。取扱いにも高度なスキルが必要な修正システムで、モットーである「直せない車は無い」を実現していきます。
新車物流工場
多彩な装備を一気通貫して行える、新車物流工場。
生産工場から自社輸送車で運ばれてきた新車を、完全な商品としてディーラーへお届けできるよう、さまざまな車内外装備を取り付けるのが、ここ新車物流工場です。ドライブレコーダーやカーナビゲーションをはじめ、安全運転に欠かせない、また、運転する楽しみをプラスするための多彩なオプションを実装していきます。部品の附帯(取付)から、洗車、点検、ボディコートし出庫するまで、ひとつの工場内で一気通貫して行える設備は珍しく、他県からも同業の方々がたびたび見学に訪れます。ここからは年間で約15,000台の新車を販売店へ送り出しています。
Close Up
新車点検ライン
漏れなくスムーズな最終チェックを可能にするライン設備。
さまざまなオプションを取り付けた後、最終チェックとしての役割を果たすセクションが「新車点検ライン」。車体を洗い、エアーで水気を飛ばした後、一台に付き3名で担当箇所を決めて丹念に払拭。そして、ここから活躍するのが、前後の車輪の幅に合わせて調節した装置に車体を載せて、そのまま真横に手動で移動させられるライン設備です。車の室内、底部のチェック、そして、専門の担当者がボディまわりの傷の有無、各工程の漏れの有無をチェックし点検完了するまで、車を短時間で移動させながら、効率良く、一気通貫してスムーズに行うことを可能しています。
パークビル
関西圏内で一、二の収納規模を誇る工場内パークビル。
新車物流工場の横に建つ、4階プラス屋上の通称「パークビル」。ここは新車のみを608台、最大で約800台を収庫可能。これだけの規模の工場内駐車設備は、関西圏内でも数えるほど。入出庫用にそれぞれに出入り口があり、ビル内は生産工場から運んできた車、仕上げられ輸送する車を、まるでパズルのように入れ替えしながら、常に稼働しています。
環境・社会
太陽光発電システム設置で再生可能エネルギーの活用、水性塗料導入や冷暖房完備で、職場環境づくりを高める
KTG(京都トヨペットグループ)ではSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを推進しており、グループの一員である私たちの工場では2020年度にブースを2基設置、2021年度には油性塗料から水性塗料への完全移行や冷暖房設備を完備、2023年度には太陽光発電システムを設置するなど、環境配慮や安全衛生管理といった社会的要請に応える取り組みを推進しています。このような働きやすい職場環境づくりは、一人ひとりの働きがいを高めることにもつながり、ベテランエンジニアから若手エンジニアへの技術の継承など、人財教育においても好循環が生まれると期待しています。また太陽光発電システムは、停電時には地域住民様に活用いただけるよう開放します。
新車物流工場 太陽光発電システム設置
車体第1工場 水性対応塗料ブース2基 代替設置(2ルーム1基、1ルーム1基)
冷暖房設備設置(車体第1工場3台、車体第2工場8台、物流工場10台)